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事故から目が覚めて三日目の朝。
「ん……」
優羽は目をこすりながら時計を見た。
7時。
ソファーの方へ目をやると、司さんはまだ眠っていた。
この時期、朝晩は冷えるので毛布1枚だけでは寒そうだ。
優羽はそっと起き上って、自分の毛布をかけてあげようとした。
――あ、昨日より痛くない。
少し引きずるが松葉杖をつけば、自分で歩ける程になっていた。
司さんが寝ているソファーの横の椅子に座り、司さんに毛布をかけると、優羽はじっと寝顔を見た。
寝顔を見るのは2回目。
あいかわらずまつ毛が長い。
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