2520人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
シャリシャリと梨の皮を剥く音が病室に響く。
「ねえ、お母さん。
話は変わるけど……」
「なあに?」
「あの……、つ、司さんと私って、ど……どんな感じだった?」
「は?」
「ほら、つきあってたんだから何回か二人でいるところ見たり、家に遊びに来たこととかもあったんじゃない??」
優羽は、しどろもどろしながらも探ってみた。
自分の母親にこんなことを聞くなんてかなり気恥ずかしい。
「ないわよ」
「え!?」
「お母さん、1週間前に優羽が事故にあってこの病院に駆け付けた時初めて司君に会ったんだもの」
最初のコメントを投稿しよう!