2519人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
優羽は口をあんぐりと開け、まぬけな顔になった。
「お父さんもお母さんも司君のこと気に入ってるの。
思い出す思い出さないで別れたりしちゃだめよ!」
「は、はい。
……努力します」
お母さんの言ってることはわかるが、なんとなくミーハーな要素が見え隠れするような……
そんな気がする。
――勝手なこと言うなあ……
今の私は男性に不慣れな臆病な私のままなのに……。
優羽は天井を見つめて溜息を一つつき、母の剥いてくれた梨を食べた。
最初のコメントを投稿しよう!