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優羽の中では、彼と出会ってまだ3日。
でもこの人をもっと知りたい、もっと近づきたいと確実に思い始めている。
今の自分にとっては全くの他人なのに、恋人からのスタート。
そんな不思議な状況下で、司さんを好きになり出している。
――好き?
優羽は自分のこの感情に名前が付いた途端に、ドクンと心臓がはねたような気がした。
ああ、この不安と嬉しさと期待の入り混じった感情は恋なんだ。
優羽は意外と冷静に受け止めた。
再度司さんをじっと見る。
「ん?」
「ううん」
司さんが首を傾げる。
この人ときちんと恋人らしく向き合いたい。
たとえ、記憶が戻らなくても。
優羽は心の中で自然とそう思えた。
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