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「そう。
彼が、頭から血を流して擦り傷だらけの君を抱えて運んできたんだ。
走行中に君が外へ飛び出そうとしたから、止めようとして急ブレーキをかけたけど落ちてしまったって。
そう私に説明したよ」
「……」
優羽は呆然とした。
なんでそんな状況になったんだろうか。
病院の専門の先生への説明に嘘はつかないだろう。
でも、それが本当なのだとしたら、何を思って飛び出そうとしたのか……。
優羽はその時の自分の心境が分からないことにはがゆさを感じた。
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