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相手が誰なのか確認したいが、恐怖と薄暗さのせいでうまく確認できない。
ただ、男であることはわかった。
男は、ゆっくりと優羽のふとももを撫で始めた。
――いやだ。
気持ち悪い。
逃げたいが怖くて動くことができない。
暗くてよく見えないけれども、男は笑っているような気がした。
優羽はぞっとし、夢の中とはいえ、冷たい汗が額からこめかみにかけて流れる感触が分かった。
男の手がピタリと止まった。
かと思うと、今度はふとももの内側に手をしのばせようとしてきた。
――や、いやだいやだいやだ!
触らないで!
「いやっ!!!」
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