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「それにしても翔太…私のこと一度も咎めないよね。最初からずっと応援してくれる」
「そんな好きな気持ちを咎めたって仕方ないだろ。最初から相談受けてたら違ったかもしれないけど…再会した時には既に戦いのゴングは鳴っていたんだから」
「ははは…、ゴングが鳴ったら戦うしかないもんね」
カーンとゴングを鳴らす真似をする翔太を見ながら笑った。
「翔太は今までに人には言えない恋愛経験はないの?」
「え?俺?人には言えない恋愛……ないねぇ。刺激のない男だろ」
「じゃあ遊びでエッチしたことある?」
「…ない。だって俺、風俗とかも絶対受け付けないもん」
「はぁ?!なんで?」
興味津々の顔で身を乗り出した。
「なんでって…好きになった女しか興味ないから」
翔太はビールを飲みながらさらりと言った。
「そんな格好つけちゃって…この偽善者め!」
「偽善者って何だよ。マジで好きな子しか触れない。って言うか触る必要もないし」
疑いの眼差しを送り、後ろに身を引く私を見て、翔太は笑った。
「触れないって…そんな男いるかぁ?って言うか…あんた男性ホルモンが退化してんじゃない?極端に分泌不足とか」
「何だよそれ。失礼な奴だな!大丈夫。好きな女には、それはもう素晴らしくビンビン!」
「ぶはっ!それは垂直に立ち過ぎだろ!」
思わず口に入れたチーズを吹き出しそうになり手で押さえた。
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