根暗な日常

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嫌なのに、妙にしっくりきてしまう言葉だった。もしかしたら―― (私は嫌われる為に生まれてきたみたいだね) いつもそうなんだ。 目立とうとした気はない。ただ髪を切っただけで意味もなく反感を買ってしまう。 「イメチェンのつもりかも知んないけどさ…」 「全然似合って無いよね、あれ」 ヒソヒソ話が全て聞こえる。時には嘲笑した言葉も聞こえる。全て仕組まれていたことも分かっていた。 ただ、たまたま100点をとったときも 「調子乗ってるよな」 「全然凄くないんだけど」 悪口ばかりが聞こえる。女子の視線も冷たい。だから――
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