人生最後の恋文を

君との出会いは突然に

私のため息になんて目もくれず、先生は着々と準備を進めていく。

(あー、もうイヤだ…なんで学校なんて…)

そのとき、ざわつく教室に先生の声が響いた。

｢はい！準備ができました。じゃあ、貼ったら一班から順番に見に来てください｣

先生が紙を貼るのと同時に一班の生徒が勢いよく立ち上がる。

(この待ち時間もある意味辛いんだよね、根暗には…)

｢はい！八班～｣

私はため息と同時に席を立った。