君との出会いは突然に

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紙に書かれた私の名を探す。 (三班…か。ま、別に私には何にも関係ないけど) 騒がしい教室を眺めながら、私は席についた。 残りの班員もすぐに戻ってきた。 先生は、全員が座ったのを確認すると声を張り上げた。 「はい!それじゃあ移動!」 私は立ち上がった。 途中、目が合う人に会釈しながら三班までやってきた。 なるべく、邪魔にならないように 三班のメンバーを眺める。 (この、メンバーなんだ…。なんか怖い…) みんな緊張からか、ムスッとしている。 (田中さんは…いつものように明るいのかな?他は…) 初めて会う人ばかりだ。やっていける自信もない。しかも―― 「それじゃあ、この班でキャンプ行きますよ~、仲良くしてくださいね~」 (ああ…)
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