二重人格

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足早に店を出て 大通りに向かう。 まだ時間は早いけど 少しでも早くこの場所から 去りたくてタクシーに乗り込んだ。 バタンと閉まった自動ドアに 一気に緊張が緩んで行く。 …はぁぁー… 深くため息を吐き出して シートに沈み込んだ。 あの様子じゃ東雲遥斗は 当分あの宴会からは 抜けられないだろうし 千夏が本気でお持ち帰りでも してくれたらいいのに… そう思いながら 窓の外に流れる灯りを ぼーっと見つめた。
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