優しい悪魔

4/15
前へ
/40ページ
次へ
それはやっぱり 私の中でずっと燻っていた 本当の思い…。 未来の希望なんて 何もない拓馬さんとの関係から 本当は逃げたくて… けれど33歳にもなって 女としての自分を 失うのが怖いだけで その深みから抜け出せなかった 弱い自分をこの人に 見透かされてしまったから。 東雲さんと 私の関係に未来なんて… あるのかな…? そんな儚い希望を 抱き始めていた私を 引き戻すかのように 彼がポツリと会話を 再開させた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5743人が本棚に入れています
本棚に追加