4548人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
お酒を飲みながら
香港の話を
してくれる彼は
今までみたいな俺様でもなく
無表情で掴みどころのない
彼でもなく…
また初めて見るような
優しくて温かい表情で…
本当の東雲遥斗は
いったいどれなんだろう?
だけど…
私の頭の中には
さっき見たあの女性の涙を
切なそうな表情で
拭っていた彼が…
笑顔の消えた拓馬さんが…
交互に浮かんで苦しかった。
最初のコメントを投稿しよう!