崩壊した罠

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「お客様…? こちらのヒールは 修理されますか?」 店員の問いかけに 私は静かに首を振った。 「…もういらないの。 捨てて下さい」 …もういらない。 偽りだらけの恋なんか… …捨ててやる。 唇を噛みしめた私は、 全く気付いていなかった。  この罠の裏に… 私と彼を陥れるもうひとつの 罠があるなんて…。
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