折れたヒール

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さっきまで紫色だった空が 黄金色に変わって行く。 愛しい人の胸に包まれて 朝日が昇るのを見たのは 何年ぶりだろう…。 まだ眠ってる東雲さんの 顔をまじまじと見つめる。 男のくせに 長くて綺麗なまつ毛 形のいい鼻、薄い唇… 夜はあんなにも妖艶だった彼は まるで子供みたいに 私の温もりを逃がさないように しっかり包み込んで… …切ない。  
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