4301人が本棚に入れています
本棚に追加
「遥斗…
ごめんなさい…。
私…
本当は入社した時から
ずっと冬木さんが好きだったの…
もう遥斗にも…
自分にも嘘をつけない…」
彼女からそう打ち明けられたのは
入社してから半年が
過ぎようとしていた頃だった。
「彼ね…
本社のデザイン部長に
昇進する事になって…
日本に戻るんだって…。
私…彼と一緒に
日本に行きたい…
彼と離れるって思ったら…
もう耐えられないの…」
彼女の言葉に当然俺は
嫌だと言った。
だけど彼女の意志は
決して揺らぐ事はなかった。
最初のコメントを投稿しよう!