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「沙織は全てを捨てて
追いかけるほど
冬木部長を愛してたんだし…
俺は捨てられたワケですからね…。
もうアイツの事は
どうでもいいです」
偽りの俺の言葉に小野さんは
小さくため息を吐いた。
「まぁ東雲は辛かっただろうけど…
俺は沙織って女は
正直…ズルい女だと思う。
そこまで冬木部長が
好きだったんなら
お前と付き合ったり
するべきじゃなかったんだって
そう思ったよ。
ま…沙織は、一人で
生きられない女なんだろーけど…」
「…そうかもしれませんね」
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