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「…これも仕事です。
…それと胸元が乱れて
いらっしゃいます。
直した方がよろしいかと」
キスマークつけられてるぞ。
トイレに行って隠して来い。
そんな思いを込めて
彼女に伝えてから
資料室を出た。
俺は…大きな勘違いをしてた。
彼女を手離せないのは
冬木部長で…
前島香織は…たぶん…
離れたいと思っている。
それは俺が沙織を
手離せなかったのと同じで
沙織は俺と離れたかったのに
それに気付けなかった
あの時の俺が…
今の冬木拓馬だ。
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