境界線

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「おい、東雲? どうかしたか?」 動きを止めていた俺の手に 不思議そうに声を掛けた 小野さんに慌てて視線を戻す。 「いえ…早朝の便で 香港から来たので… ちょっと今日は疲れました」 「そりゃそうだよな。 まぁ今日は早めに上がって ゆっくり休めばいいさ」 「ええ、そうします」 小野さんに頷きながら どこかで不愉快だと 感じている自分に 戸惑っていた…。
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