境界線

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翌朝、ミーティングを 終えたと同時に 前島香織がデザイン課へと やって来て俺に声を掛けて来た。 「東雲さん、早速だけど 青木様の件で打ち合わせ お願いしたいんだけど」 …昨日とは、また大違いで 完全に上から目線の 彼女に若干ムッとした。 黙ったままスケッチブックを手に カツカツとヒールを鳴らして 歩いて行く彼女の後に ついて行きながら その生意気な態度を 崩してやろうかなんて 悪戯心が湧いて来る。
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