4350人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「東雲さんは個人的には
私が嫌いなんでしょう?
だったらどうして
そんな事を言うの…?
…嫌いな人なら
不幸を願うんじゃないの?
私が苦しんでるのを
見てるのが滑稽だって
言ってたじゃない!」
悔しそうに唇を噛みしめた
彼女の姿にドクンドクンと
俺の胸が波打っている。
この境界線を越えてしまったら…
たぶん俺は
引き返せないかもしれない。
それでも…
俺は…彼女を…救いたい…。
激しく鼓動する胸を
必死に堪えながら
やっと言葉を絞り出した。
「あなたの為です。
…解ってくれませんか?」
最初のコメントを投稿しよう!