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ならば…
この背中に回した腕のように
力づくで彼女の心を
揺さぶるしかない…。
覚悟を決めて言葉を落とす。
「…言う事を聞けよ、
この強情女」
「…はっ?」
ポカンとした彼女を見下ろしながら
ゆっくりと口角を上げ
俺の中に密かに眠らせていた
サディストの性を呼び起こして行く。
「どんだけ分からず屋なんだよ。
不倫なんて
辞めとけって言ってんだ。
お前みたいな女が
こんな関係続けるのは
無理だっつーの。
冬木部長がいつか
奥さんと別れて
くれるんじゃないかなんて
ちっぽけな希望抱えてたって
無駄なだけなんだよ。
サッサとアイツと別れろ。
自爆するだけだぞ」
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