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「久しぶり」
「ああ…
ここじゃ何だから…」
沙織の背中をトンと押して
改札から会社とは反対方向の
出口の方へと歩き出す。
「ねぇ遥斗…
なんで日本に帰って来たの?」
「沙織には関係ないよ」
「…本当に?」
歩きながら俺を見つめて
沙織は首を傾げる。
「ああ、本当に。
別に沙織を連れ戻しに
来た訳でもないし…
仕事の関係で
半年間だけ本社勤務に
なっただけだよ」
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