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社に戻って、
小野さんと冬木部長と
3人で第一会議室へと向かった。
「なるほど…
じゃあ注文書を入れたのは
加藤だったんだね。
まぁそれよりも先に
経理に提出しなくてはならない
損害分だな。
現場の職人の人数は?」
「15名です」
「うん、じゃあ彼らの日当は
丸一日分保障して。
それと、運賃と…」
損害分の計算をする部長の手を
ただじっと見つめるしかない。
「うーん…結構行くな」
「申し訳ありません…」
頭を下げた私に
冬木部長は小さくため息を吐く。
「やってしまった事は
もう取り戻せないんだし
いつまでも、くよくよ考えるな。
だけど、加藤に任せっきりで
確認しなかった前島チーフにも
当然責任はあるからね。
今後同じようなミスが
絶対にないように
気をつけなさい」
「…はい…」
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