向けられた牙

13/19
前へ
/32ページ
次へ
「上には俺がうまく言っておくけど 多少の減給はあるかもしれない。 だけどそれはチーフである以上 …仕方ないよね」 「…はい、 もちろん承知しています」 厳しい言葉を言いながらも 穏やかな笑みをくれる 冬木部長にもう一度頭を下げた。 「だけど… 何故、加藤はこんな ミスをしたんだろうね? 本人も呼んで確かめようか」 「いえ…今回は… 私の方からきつく 注意しておきますので…」 私の言葉にずっと黙っていた 小野さんがポツリと呟いた。 「敵意…じゃなきゃいいけど」 「…え?」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3696人が本棚に入れています
本棚に追加