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社を出て駅に向かいながら
宇佐美さんはポツリ、ポツリと
話し始めた。
「東雲さん…
実はですね…えーと…
本当はチーフにお願いしようと
思ってたんですけど…
その…
チーフはお忙しいようで…
その…ですね…」
「…はい…?」
歩きながらも
頭をポリポリと掻いてみたり
ほっぺをパンと叩いてみたり
何やら挙動不審な行動をする
宇佐美さんに首を傾げる。
「実はその…
青木明仁さんなんですけど…」
「はい」
「先週末の接待でですね…」
「はい…」
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