3660人が本棚に入れています
本棚に追加
冬木部長の奥様だけじゃなく…
大切な部下の
千夏まで傷つけた私は
どれだけ迷惑な存在なんだろう。
やっぱり私は恋なんて
しちゃいけないんだ。
ふうっとひとつ
ため息を吐き出して
会議室を出ると
ちょうど洗面所から
小野さんが出て来て
声を掛けて来た。
「ああ、前島さん
ちょうど良かった。
職人さんのスケジュール
明後日の朝から取れたから。
納品は明後日で予定ね」
「…ありがとうございます。
クライアントにも
連絡入れておきますね」
「うん。
俺は今からコンペの
デザインの方が忙しいから
後は前島さんに任せちゃうけど
大丈夫?」
申し訳なさそうに首を傾げる
小野さんに引きつりながらも
微笑んで頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!