隠された思い

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「今はそれしか私には 言えません。 あとはチーフが自分の目で、 自分の耳で確かめて下さい。 あ、青木さんのお部屋 今週末には仕上がりますから。 東雲さんと一緒に 見に行って下さいね。 私はもうほぼ完成形を見てるので チーフの代わりに留守番します。 あのお部屋はチーフと 東雲さんの唯一の作品ですから」 じっと私を見つめて言った 礼子の言葉はズシンと心に 響いて来た。 「…解った…」 「私がチーフにどうしても 話しておきたかったのは 以上で終わりです。 さぁ後は飲みまくりましょう!」 ニコリと笑った礼子が 再びジョッキを手に 乾杯して来て。 「おにーさん、 ビール2つ追加ね!」 元気よく手を上げて おかわりのビールを頼む 礼子の姿を見つめながら 私はこれまでの出来事を 頭の中で必死に整理していた…。
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