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「あの…東雲さん…
青木邸の視察に行く
時間なんですが…」
私の声にチラリとだけ視線を
動かした東雲さんは
隣の小野さんに声を掛ける。
「小野さん、少し出て来ます。
2時間程度で戻りますので」
「うん」
液晶から視線すら動かさずに
答えた小野さんは
昨日から一度も私と視線を
合わせて来ない。
…これは仕方ない事なんだけど。
やっぱり気まずさを感じる。
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