贖罪(しょくざい)

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「ここのデザイン画を見た時 凄い新人が入って来たなと 思ったんだ。 いつかコイツは必ず No.1まで登りつめて来るってな」 冬木部長の言葉に やはり胸が熱くなるのを感じた。 「…ありがとうございます。 しかし、今の俺があるのは… 冬木部長のお力添えが あってこそです」 今思えば、本社とは違って、 新人でもベテランであっても 型にはまらせない考えの香港支社に 俺を引っ張ってくれたのも 冬木部長だったのかもしれない。 「…だけど… 俺は東雲に謝らなきゃ いけないと… ずっと思ってた」 ポツリと呟かれたその言葉に 俺は驚きで言葉を失った。
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