3457人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「俺は沙織と東雲が
付き合ってた事を
知らなかったんだ。
二人の事を知ったのは
日本に戻って半年が過ぎた頃だった。
沙織の両親が彼女のアルバムを
送ってくれてね…。
そこに東雲と沙織の写真が
入っていて…
沙織はすぐにそれを俺の目の前で
処分してくれたけど…。
そこで沙織から初めて
東雲との間に起きていた事を
聞かされたんだ…。
もしもそれを知っていたら…
あの日空港で沙織を
受け入れる事はしなかったと思う」
「……………」
何も言葉が見つけられなかった。
俺はずっと冬木部長は
知っていたものだとばかり
思っていたし…。
「今更言っても
遅いかもしれないが…
…辛い思いをさせてすまなかった」
最初のコメントを投稿しよう!