戦友

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軽くため息を吐き出してから 再び仕事に没頭する。 今の俺にとっては 忙しいくらいの方が ちょうどいい。 心の中にずっと 残ったままの彼女への想いを 消し去るためにも こうして時間に追われて 仕事をしている方が 気も紛れるから。 日本語と中国語が 交互に飛び交うオフィスの片隅で ここが俺の居場所なんだと 心に言い聞かせていた。
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