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ざわつくオフィスの中
立ち上がって窓の外を眺める。
晴れ渡った空はまるで
今の自分の心境と
同じような気がして
静かに微笑んだ。
小野さん…
あなたと俺は…
どれだけ離れていても
ずっと心は繋がっていたんですね。
冬木部長と小野さんが
日本に戻ったあの時、
俺は小野さんにまで
裏切られたと思った。
『俺はいつだって
この地で骨をうずめる覚悟で
仕事をしてるぞ』
そう言ってたのに、日本へ
戻るという選択をした小野さんに…
失望を感じていた。
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