戦友

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沙織も小野さんも、 みんな俺を裏切って 離れて行ったと思い込んで 心の扉を閉ざしたあの日。 どれほど小野さんが こまめに連絡をくれても 所詮、哀れな俺に 同情しているだけとしか 考えられなかった。 完全に人間不信に陥って、 小野さんに本当の気持ちを ぶつけようともしなかった。 けれど… 俺は間違っていた。 小野さんは… ずっと俺を心配してくれていたのに。 小野さんは… そんな人じゃなかったのに。
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