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沙織も小野さんも、
みんな俺を裏切って
離れて行ったと思い込んで
心の扉を閉ざしたあの日。
どれほど小野さんが
こまめに連絡をくれても
所詮、哀れな俺に
同情しているだけとしか
考えられなかった。
完全に人間不信に陥って、
小野さんに本当の気持ちを
ぶつけようともしなかった。
けれど…
俺は間違っていた。
小野さんは…
ずっと俺を心配してくれていたのに。
小野さんは…
そんな人じゃなかったのに。
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