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「東雲さん!
どういう事よ!!
なんで東雲さんまで
ソファーベット出品してないの!」
大興奮の黄さんが
鼻を膨らませて
俺に詰め寄って来る。
それにふわりと笑みを落として
俺は呟いた。
「俺も小野さんも…
No.1の地位よりも
大切なものに気付いたからだよ」
「意味解んないね!」
プンプンと怒ってる黄さんに
微笑みながら俺は思っていた。
…もう一度…
小野さんと話したい。
そして、心の扉を開いて
本当の気持ちを伝えよう。
俺の扉の鍵を壊した…
前島香織だけは、
あなたに渡せません、と。
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