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やっとそれに気付けた今、
俺と小野さんの距離は
今まで以上に近くなれた気がする。
『だけど今度こそは
前島さんを離すなよ。
今は日本と香港で離れていても
必ず一番近くで
寄り添える日が来るから。
俺が言いたかったのはそれだけ。
…じゃあ東雲、またな』
「はい…また…」
静かに切れた電話を見つめて
俺はもう一度頭を下げた。
小野さんの思いを…
今度こそ無駄にしないと
心で誓いながら。
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