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「ありがとうございます」
私の言葉に笑顔で頷いてから
小野さんは窓際のソファーに
ゆっくりと腰かける。
「どうぞ」
隣を指差した小野さんに
頷いてから少し距離を置いて
腰かけた私を見て
クスクス笑いながら言われた。
「これがさ…
俺と前島さんの絶対的な距離なんだよね」
「…え…あの…」
「いや、いいんだよ。
解ってるから。
前島さんが俺に聞きたい事も
全部解ってるし。
なんでソファーベットを
出品しなかったのか、でしょ?」
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