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慌てて首を横に振った私に
小野さんは小さく微笑む。
「その罠を仕掛けた時はまだ…
沙織と東雲は終わってないと
思ってたからさ…
そんな汚い手を使っても…
君と東雲を離したかった。
だけどね…。
君と東雲を壊した後に、
東雲から聞かされたんだよ。
もう沙織とは6年も前に
終わっていた事と…
東雲が君を…
…愛してしまった事をね」
「……小野さん……」
ふうっと息を吐き出して
小野さんは再び口を開いた。
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