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丸い小さな窓から見える
光の街がだんだんと近づいて来ると
私の胸が激しく鼓動し始めた。
あの光の中に…彼がいる。
そう思うだけで、落ち着けなくなる。
後先も考えずに
日本を飛び立ってしまったけれど
初めて降り立つ香港だけに
右も左も解らないのに、
私は彼の家にたどり着けるのだろうか?
今更ながら、
こんな強行策に出てしまった
自分に戸惑っていた。
ターミナルに降りたら
電話を入れた方がいいのかな。
何しに来たんだなんて言われたら
どうしよう…。
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