愛するがゆえ

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「遥斗…そろそろ寝るね」 『解った。じゃまた明日な』 離れていてもこんな風に 明日の約束が出来るのは とても幸せな事だと思う。 「うん、また明日。 おやすみ、遥斗」 『おやすみ、香織』 パソコン画面から 彼の顔が消えた瞬間は 少しだけ寂しく思うけれど。 私のプランナーとしての 人生をここまで尊重してくれる 彼の優しさに包まれて ますます東雲遥斗という男が 私にとって大切な存在へと 変わって行くのを感じていた。 だけど… 彼が私に仕掛けた罠から 始まったこの恋は… この選択が本当に正解だったのか 今はまだ私には解らない。
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