4235人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「遥斗…そろそろ寝るね」
『解った。じゃまた明日な』
離れていてもこんな風に
明日の約束が出来るのは
とても幸せな事だと思う。
「うん、また明日。
おやすみ、遥斗」
『おやすみ、香織』
パソコン画面から
彼の顔が消えた瞬間は
少しだけ寂しく思うけれど。
私のプランナーとしての
人生をここまで尊重してくれる
彼の優しさに包まれて
ますます東雲遥斗という男が
私にとって大切な存在へと
変わって行くのを感じていた。
だけど…
彼が私に仕掛けた罠から
始まったこの恋は…
この選択が本当に正解だったのか
今はまだ私には解らない。
最初のコメントを投稿しよう!