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「当然の事。
今、香織がいなくなったら
あのプランニング課は
成り立たないだろ。
まぁ俺も香港から
離れる事は不可能だし。
お互いにさ…
本当に納得出来る所まで
この仕事を続けるべきだと
俺は思ってる。
例えばお互いが、
じいさんとばあさんになって、
定年退職してから
一緒に暮らしたっていいだろ?」
「ぷっ…」
彼の言葉に思わず吹き出してしまった。
まさかそこまで考えてたなんて
思ってなかったし。
だけど心の中にずっとあった
私の迷いも何もかもが
すっと晴れて行く。
彼の罠に嵌って…
彼を愛して…
彼を選んだ私の人生は
間違っていなかったと
今なら素直に思えるから。
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