14人が本棚に入れています
本棚に追加
綺麗な夜空、キラキラと無数の星が輝き、綺麗な丸い月が、暗い暗い大地を照らしています。
水浴びをしていたシアンは、水浴びを終え、焚き火の側に向かいました。
まだ、濡れている銀色の髪を、乾かしながら、二人を見ます。
「生きていれば、今頃、弟も、このくらいなのだろうな。……さて、寝るか」
シアンは、焚き火から少し離れ、横になりました。焚き火を囲う様に、三人は、眠りにつきました。
静かな夜は、あっという間に過ぎ、鳥のさえずりと供に、朝日が見えました。
「くらぁぁぁ! ポポロン! 起きんかー!」
ごつん! と鈍い音が。
「いてー! 朝くらい、優しく起こしてくれて」
ごつん!
「いてー! また、殴った!! あー、いてー! 」
シアンは、腰に細身の剣を固定し、微かに笑っていました。
「やはり、ガキだな」
「な! シアン! おれは、ガ」
ごつん!
「いてー! 三回殴った!!」
騒がしい朝を迎えながら、ポポロン達は、ロンヌを目指し、歩き始めました。
最初のコメントを投稿しよう!