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大きな木の下で、剣を抱きしめ、夜空を見上げる十四歳の少年。少年は、寂しい顔を一瞬しました。
だけど少年は、再び目をつぶり、すやすやと、眠ってしまいました。
再び少年が目を覚ます頃は、もう
朝日が昇っていました。
「しまった! 寝坊した! 今日は、アルセウスで、剣闘士の試合があるのに!」
少年は、慌てていました。
少年が住む町から、二十キロ程離れた場所に、アルセウスという、お城があります。
そこで、四年に一度開かれる剣士たちの闘い。
世界一の剣士を決める試合があるのです。それが、
今日。
どうやら、移動の途中に眠ってしまい、寝坊したようです。
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