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――せっかくできた彼女なのに、レイのせいで別れさせられる。悔しい……でも……。
ブイは、仕方なくレイに奉仕する。
屈辱的な姿勢のまま、レイの体を観察した。
体格はブイと大差ない。
むしろ筋肉は、ブイよりありそうだ。
――何か武器があれば……。
「いいわぁ……さあ、じゃあブイ君も脱いで」
レイは満足したのか、楽しげな表情で言った。
ブイはしぶしぶ立ち上がり、羽織っているパーカーに手を掛ける。
そのとき、ひらめいた。
――そうだ、これがいい!
ブイはパーカーの紐を見てそう思った。
「ちょっと、その前にトイレ」
「もう! 雰囲気ぶちこわしね」
不機嫌そうなレイを無視して、ブイはトイレに入った。
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