主従檻

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「そういえば、気になっていたんだけど、エミさんはどうしてこの合宿に参加したの?」 ミチカは、少し突っ込んで話を訊くことにした。 「え? それは初日にお話したように、身内に呪いを受けたことが……」 「それは嘘だね。呪いの話だけならチャットでもできるし、呪いの被害にあっているなら、疑似とはいえ最強の呪いの儀式であるコドクに参加するわけないじゃない」 「……あの……それは……」 エミは言葉に詰まった。 普段のチャットでのやり取りから、エミは呪いには興味はあるのだろうけど、今回参加したのは別の理由じゃないかと、ミチカは思っていた。
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