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「うん、まとめ役のアニエスさんがいなくなれば、俺達はみんな混乱するからね」
「それは……確かに……。あの、アニエスさんを守る方法はありませんか?」
エミは真剣な声で訊いた。ミチカは口元を手で隠してニヤリと笑う。
「うーん、そうだね、俺だったら何とかできるかもしれないけど」
「本当ですか!?」
「うん、ただし……」
ミチカは頭を捻る。エミは真剣な表情でミチカを見ていた。
――そんなにアニエスが好きなのか?
エミを見ているうちに、ミチカの中に沸々と嗜虐心が湧いてきた。
「エミさんが俺の言うことに何でも従うなら、だけどね」
「あの……何でもって?」
戸惑うエミ。
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