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控えめに扉を叩く音に気づいて、ブイは腕時計を見た。
もう夜の9時だ。
エミが自分の部屋に帰って30分ほど経っていた。
戻ってきたのかと思い、ブイは急いで扉に向かった。
「あっ」
「あら、どうしたの? 驚いた顔をして」
だがそこにいたのは、しっかりと白と黒の不気味な化粧をしたレイだった。
「いや、別に……」
「誰か別の人と思った?」
自分の心を見透かしたようなレイの言葉に、ブイはドキッとした。
「まあいいわ」
レイは訝しそうな顔で、ブイの部屋に入ってきた。
ベッドルームに入ると、懐中電灯で部屋中を照らして何かを調べだした。
特に、ベッドの上は入念に調べた。
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