12456人が本棚に入れています
本棚に追加
「エミさんが、何をしに来たの?」
初めて耳にしたレイの冷たい声に、ブイは心から怯えた。
「何って……別に……ちょっと話をしただけだよ」
ブイはレイの顔をまともに見られないので、どんな表情をしているかわからなかった。
「ふーん……まあいいわ。今度エミさんが来たら、部屋に入れたらダメよ。ううん、もう二度と話をするのもダメ。これは命令よ」
レイの顔には、思っていた以上に怒りが満ち溢れていた。
「そんな……」
ブイは弱々しく言った。
レイは目が怒ったまま、口だけを無理矢理曲げて笑った。
「ちゃんと私の言うことに従わないと、ほら、これ」
デジカメを取り出し、あの奴隷契約の動画を再生してブイに見せた。
最初のコメントを投稿しよう!