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「クェェェェェェ」
変なうめき声を上げながら、レイは紐の間に指を入れようとする。
しかし、紐は首にしっかりと食い込んでおり、指の入る隙間がない。
「ッッッ!」
最後にビクンと震えると、レイの全身から力が抜けた。
それでもブイは、しばらくレイの首を紐で締め続けた。
万が一にも生き返ったら大変だからだ。
「はぁ……はぁ……」
しばらくして、ブイはようやく紐を放した。
手が痺れている。
いつの間にか、自分も呼吸を止めていたので呼吸が荒い。
一度大きく深呼吸をして、ベッドにうつ伏せに倒れているレイが死んでいるか確認した。
背中を叩いたり頬をつねったりしたけど、レイは動かない。
――よかった。ちゃんと死んでいる。これでレイから解放される。
ブイはホッと息を吐き、レイの死体の隣で横になった。
――うん、僕は頑張った。少し休憩しよう。
そしてそのまま目を閉じた。
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