12457人が本棚に入れています
本棚に追加
「……とにかく外からの救援が来るまでは、レイさんの死体はこのままにして、誰かに何か聞かれても、知らないで通したほうがいいと思います」
「どうして? 死体を隠したほがいいんじゃない?」
エミの言葉にブイが訊き返した。
「このことを知っているのは私達だけなので、もし、レイさんの死体が見つかっても、他の人はカツヤさんを殺した犯人がやったと思うかと」
「なるほど、そうだね。でも、解放されたあと、警察が調べたら?」
「それは……指紋や体液から、ブイさんが疑われるかと」
「そんなぁ! エミさんがデジカメを壊せなんて言うから、こんなことになったのに!」
ブイが血走った目で、エミを非難した。
最初のコメントを投稿しよう!